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肉離れかもしれない!どうしたらいい?

 
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えいらく台整骨院 院長の小川です。
私の施術理念は「安心・安全で、お客さまを危険にさらすことのない施術」です。
一人でも多くのお客さまが痛みのない生活を取り戻し、笑顔になってくれることを心から願い、日々施術を行っています。
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日常生活で、あるいはスポーツをしているとき、「ブチッ」と音がして動けない…

ではそんな時どこへいったらいいのでしょう? 女性の表情のイラスト「泣いた顔」

今回は「肉離れ」施術と予防についてお話していきたいと思います。

 

 

治療・施術

肉離れも軽度なものから重症なものまで、様々です。

医療機関へ行ったほうがいいのか、わからないこともありますよね。おばさんの表情のイラスト「疑問」

でも、軽度だと思って放っておくと、

治るときに組織が「瘢痕化(はんこんか)」してしまう場合があります。

瘢痕化は、「しこり」のようなものです。

組織が正常に再生されず、

元通りの動きができなかったり、硬くなり伸びなくなったりします。

これにより、筋肉がつれるような違和感が出たり、

そのせいで体がかばう動きをして

バランスが悪くなったりすることもあります。

 

また、表面上出血がなくても、中で損傷していて外からわからないケースもあります。

このように、初期の対処をあやまると、後々に体に大きな影響を及ぼす可能性がありますので、

なるべく専門機関で判断をしてもらうのがいいでしょう。

ではいったいどこへ行けばいいのでしょうか。

 

肉離れの治療は大きく2つの段階に分けられます。

 

①安静と固定

肉離れでは筋肉が完全にあるいは部分的に断裂している状態です。

これを寄せて固定しておくことで、だんだんと組織がくっつき、再生されていきます。

 

②リハビリ

筋肉は治っていく過程で、収縮してしまいます。これを伸ばして動きを元通りにすることが必要です。リハビリをする男性とスタッフのイラスト

 

この2つをしっかり踏まえて、診てもらうことが大切です。

 

 

 

整形外科

整形外科ではエコー、CT、MRIなどを使って、診断を確定します。医者の表情のイラスト「笑顔」

本人が肉離れだと思っていても、他の組織を損傷していたり、

剥離骨折のような骨と関連するケガの場合もありますので、

様々な検査をすることもあります。

診断が出たら、患部をまず固定します。

程度により包帯などを使って圧迫するだけであったり、

患部に負担をかけないように、前後の関節を固定して松葉杖が必要な場合もあります。松葉杖を使う人のイラスト(男性)

痛みが強い場合は注射をしたり、薬が処方されたりします。  薬のイラスト「薬の紙袋」

整形外科の場合、患部の治癒を高める物理療法(電気治療など)や

リハビリまで行うかどうかはその医療機関によって異なります。

また保険治療の範囲でできることと、保険外と分かれることもあります。病院・医院の建物イラスト(医療)

 

鍼灸院

主に安静や固定期間を経て、リハビリの段階に入ってから、

鍼やお灸でより早期に回復させる療法もあります。鍼治療のイラスト(男性)

また、痛みに対してもそれを抑える効果があると言われています。

患部の硬さをとったり、全身のバランスを整える施術もあるので、

体を元に戻す手助けとして頼るのもいいでしょう。

保険の範囲で行えるかはその鍼灸院によりますので、こちらも確認が必要です。

 

整骨院

 

では、整骨院では、どのような施術を行うのでしょうか。

ここでは当院の施術についてお話します。

 

① カウンセリング

  • 現在の状況(痛みの程度、どうすると痛いか、など)      お医者さんのイラスト「問診」
  • 「肉離れ」になったときの状況、思い当たる原因
  • 過去にもあったか、繰り返しているとしたらどのくらいの頻度か
  • 普段の生活様式(座っていることが多い、同じ動作が多い仕事をしている、など)
  • 普段どのくらいの運動をしているか(筋力低下の状況など)

お話を伺うことで、様々な可能性を考え、原因を考える材料を集めます。

そして、お聞きした内容をふまえて、身体の状態をみていきます。

  • 今どのくらい動かせるのか
  • どの状態がいちばん痛いのか、どの姿勢なら楽なのか
  • しびれがあるかないか→あるとすればどうすると強くなるか

(症状によっては、他の医療機関へ行っていただくこともあります。)

など、体の声を聞いていきます。虫眼鏡を持った犬のイラスト

「肉離れ」は軟部組織(筋肉や靭帯、腱など体の柔らかい部分)の損傷ですから、

レントゲン検査ではわかりません。

それ以上に、表面の状態や、触診、あらゆる動きによる手技検査が大切になってきます。

それらをできるだけ負担をかけずに行っていきます。

 

② 施術

 

カウンセリングから得られた身体の状態を把握し、

施術の方針を決め、ご説明していきます。

いくつかある場合は、その中で、

生活様式に合うものを相談しながら、決めていきます。

 

初期の段階では痛みを抑えることと、固定が主になります。

固定は損傷の程度により変わりますが、

その方の体型やお仕事の状況などに応じて、

合ったものをご提案することもできます。

当院では固定だけではなく、組織がなるべく早く回復するよう、

様々な物理療法も並行して行っていきます。

 

例)

・SSP療法…「刺さない鍼」とも呼ばれ、低周波によるツボ刺激で痛みを抑える効果がある。

・超音波…電気や手技では届かない深部にアプローチできる。治癒の促進、鎮痛効果が期待できる

 

そして固定は回復とともに徐々に軽くしていき、それに伴い、元の動きを取り戻す手技療法、運動療法も進めていきます。

 

固定を外せても、固定により患部以外の機能も落ちているため、全身に対するケアが必要です。理学療法士のイラスト

 

保険施術の金額は保険施術を参考にしてください。

時間は症状により変わりますが、初回は40分~60分ほどかかる場合があります。

施術のみになれば、20分~30分前後になることが多いです。

また、状態に応じて保険施術以外に、100円から500円の自費施術が追加されることもあります。

 

④ 今後のお話

セルフケアの方法や通院間隔、生活でのアドバイスなどをお話しさせていただきます。

 

予防法

 

せっかく治っても、再発を繰り返していたら、意味がありません。

よくなったら、それをキープすることが大切です。

最後に日常で気をつけることについて、お話します。

 

① ストレッチ

肉離れの原因のひとつは、筋肉が硬くなっていて、それを伸ばしたことにより起こります。

ですから、日頃から筋肉を伸び縮みさせ、柔らかくキープしておければ、防ぐことができます。背伸びのイラスト

 

 

② 筋力低下を防ぐ

 

最近、流行っている筋トレですが、マシンを使ったものや、ハードなものは必要ありません。

特に瞬発的なスポーツを始めたい、などの理由がなければ、生活の中でできることで充分です。

人間の大きい筋肉は特に下半身についています。

下半身を動かすことでそれがポンプとなり、全身の血流もよくなります。

では気軽にできて、ベストな運動は何でしょうか。

それは「ウォーキング」です。ウォーキングをする女性のイラスト

もちろん、肉離れが起きやすい太ももやふくらはぎの筋力も、適度に保つことができます。

目安は1日40分でOK。1日の中で分けて行ってもかまいません。

まずは日常の中に「歩くこと」を取り入れましょう。

 

③ 「そろり、そろり」から始める

昔やっていたスポーツを、仲間に誘われて再開することもあるでしょう。

その際に、以前動けていたイメージで、そのまま動こうとしてしまうことがあります。男子バレーボール選手のイラスト

筋力含め体はその動きに慣れていません。

でもなまじ覚えているだけに、脳はそう動くように指令を出してしまいます。

あるいはよほど長くやっていた動きであれば、考える前に体が反応しようとするかもしれません。

しかし、現在の体はその動きに対する準備が全く整っていません。

ですから、急な指令に対しての動きに耐えきれず、組織が負けてしまいます。弱った筋肉のキャラクター

ですから久しぶりにその動きをするときは、「そろりそろり」が大切です。

まずはしっかり体を温めましょう。

運動前は特に「静的」ではなく「動的」ストレッチがオススメです。

 

※静的ストレッチ…反動をつけずにゆっくり伸ばし、柔軟性を高める。クールダウンや運動前以外に行う。

※動的ストレッチ…リズミカルに体を動かし、温めることで、筋肉や腱に「動く」スイッチを入れる。

 

そして、体が温まったら、やりたい動きを「そろりそろり」と始めましょう。

「これくらいなら大丈夫?」を確認しながら、徐々にその範囲を広げていきます。

そして少しずつ、脳のイメージとすり合わせていくこと、が大切です。

気持ちばかりが先行して、焦って動きを先にしようとすると無理が生じてケガにつながります。

ゆっくり、じわじわ、「そろりそろり」が大切です!

 

④ 日頃から骨盤の歪みに注意

骨盤が歪むと足の筋肉は不均衡に引っ張られ、知らず知らず硬さが慢性化します。骨盤のイラスト

体のバランスがわるい状態で体を動かすことで一部の筋肉に負担がかかり、切れてしまうことがあります。

日常的に左右差があり、それがベースになっているとといざ動かしたときにケガをしやすいのです。

特に体の片側ばかり使う仕事やスポーツは、そのバランスをとる、

せめてそれ以上偏りをひどくしないようにすることが必要です。

それを自分で防げない、どうしていいかわからない場合は、

定期的に骨盤の歪みをみてもらうのもいいでしょう。虫眼鏡を持つお医者さんのイラスト

骨盤の歪みを改善することで、歪みによって使えていなかった筋肉を使えるようにし、

使いすぎている筋肉の負担を減らすことができます。

このように全身のバランスを整えることが、ケガを防ぐことにつながります。バランス感覚の良い人のイラスト(棒人間)

 

今回は、2回にわたり、「肉離れ」についてお話してみました。

日常で、あるいは久しぶりの運動で、激しいスポーツで、「ブチッ」とイヤな音がしたら…

あるいはその後遺症で痛みが残る、元通り動けない…

などでお困りでしたら、お気軽にご相談ください!

 

 

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