肘が痛い!どうしたらいい?
私の施術理念は「安心・安全で、お客さまを危険にさらすことのない施術」です。
一人でも多くのお客さまが痛みのない生活を取り戻し、笑顔になってくれることを心から願い、日々施術を行っています。
前回、スポーツをしたり、同じ作業の繰り返しで起きる
肘の痛み「テニス肘」についてお話しました。
じゃあ痛くなったらどうしたらいいの?
ということで、今回はその対処法についてお話していこうと思います。
治療・施術
肘の痛みも軽度なものから重症なものまで、様々です。
医療機関へ行ったほうがいいのか、わからないこともありますよね。
その動作をしなければ痛まない場合などは、放っておいてしまいがちです。
ただ痛みは長引くほどに取れにくくなりますし、回復もしにくくなってしまいます。
ですから、アイシングや少し安静にしても収まらない場合は、
なるべく専門機関で判断をしてもらうのがいいでしょう。
整形外科
整形外科では、必要に応じて検査をして、診断を確定します。
損傷がひどく、今後もそれを酷使する必要がある場合(プロの選手など)は
手術が必要なこともあります。
ただ多くの場合は、レントゲンでもほとんど異常が出ない範囲のものです。
まれにMRI検査まですることもありますが、
基本的には徒手検査で充分なことが多いです。
腫れや炎症がひどく、痛みが強い場合は、
注射や内服薬を処方してもらうこともできます。
痛みの程度により、ギプスやサポーターまで様々な固定をすることもあります。
リハビリや運動指導までできるところもありますが、保険の範囲内か確認する必要があるでしょう。
鍼灸院
程度により、痛みを抑える効果や
組織を回復させる効果が期待できます。
また、痛みが出る原因が肘だけでなく、
フォームや全体的なバランスによる場合は、
全身をみて、それを整えることにより、
痛みを緩和することもできます。
整骨院
では、整骨院では、どのような施術を行うのでしょうか。
ここでは当院の施術についてお話します。
① カウンセリング
- 現在の状況(痛みの程度、いつから、どうすると痛いか、など)
- 思い当たる原因があるか
- 運動しているなら、その頻度と強度はどのくらいか
- 過去にもあったか、繰り返しているとしているか
- 普段の生活様式(座っていることが多い、同じ動作が多い仕事をしている、など)
そして、お聞きした内容をふまえて、身体の状態をみていきます。
特に「テニス肘」は画像検査でも異常がないことが多いので、
基本的には「徒手検査」がメインになります。ですから、
- 今どのくらい動かせるのか
- どの状態がいちばん痛いのか
- しびれがあるかないか→あるとすればどうすると強くなるか
などを聞きながら、動かして検査をしていきます。
② 施術
カウンセリングから得られた身体の状態を把握し、
施術の方針を決め、ご説明していきます。
スポーツや痛みの原因の動作をしながら進めていく場合は、
どうやったら痛みをおさえながらできるかも相談していきます。
基本的には、まず、痛みや炎症をおさえるために
アイシングや状態に合った物理療法を行います。
・SSP療法
「刺さない鍼」とも呼ばれ、低周波によるツボ刺激で痛みを抑える効果がある。
・超音波
電気や手技では届かない深部にアプローチできる。治癒の促進、鎮痛効果が期待できる
そして必要に応じて固定や運動療法を行います。
固定をどのくらいするかは、
損傷の程度や生活様式により様々です。
スポーツなど動きの激しい場合は、テーピングをしたり、
サポーターなどのご提案もしていきます。
保険施術の金額は保険施術を参考にしてください。
時間は症状により変わりますが、
初回は40分~60分ほどかかる場合があります。
施術のみになれば、20分~30分前後になることが多いです。
また、状態に応じて保険施術以外に、
100円から500円の自費施術が追加されることもあります。
痛みが緩和したら、今度はそれが出ないように、運動指導や、ケアの指導もしていきます。
予防法
では最後に予防法について、お話します。
① その動きをしない
当たり前ではありますが、まずは、痛みの原因となった動きをしないこと、を一度考えてみましょう。
たとえば日常生活であれば、買い物のときに手に下げる袋ではなく、リュックサックにする。
物を取るときに近づいて、しっかり上腕の筋肉を使って取る。
(座ったまま離れた状態で取ると、肘に負担がかかる)
ささいなことですが、このような少しづつの積み重ねで損傷は起きるので、
それをしない、ということが大切です。
ただ、もちろんスポーツや仕事での作業の場合は、それをしないわけにはいきません。
そのようなときは、フォームの改善をしたり、
サポーターをしたり、違う動きで代用できないか考えたりすることが大切です。
② 姿勢の見直し
これはフォーム改善にもつながりますが、痛みの出てる場所だけが原因とは限りません。
全身のバランスが崩れることにより、一箇所に負担が集中してしまうことが考えられます。
ですから、全体的なコンディショニングを見直す必要があります。
自分ではわからない場合は、自費で全身調整をしている機関で一度みてもらって、
アドバイスを受けるのもいいでしょう。
③ サポーターや特化した道具を使う
特にスポーツで傷めた場合は、患部を抑えながらその動きをすることで、
痛みを最小限にすることもできます。
たとえばテニスの場合は、ガットのテンションを調整したり、
振動吸収性に優れたラケットを使うなど、です。
サポーターも運動中つけてプレーに支障がないものもあります。
スポーツをしながら痛みを出さないためには、
上手に付き合っていけるアイテムを試してみましょう。
④ 今まで使っていなかった方を鍛えてみる
右手が痛い人は左を使うようにする。バックハンドで痛いならフォアを頑張ってみる。
単純ですが、こうすることで
全身のバランスもよくなるので一石二鳥です。
そして、患部の負担を減らすために、体幹や大きい筋肉を鍛えて、
違うところからの出力ができるようにすると、
より効果的です。
⑤ 日頃のケアをこまめにする。
酷使したあとのアイシング、前後のストレッチなど、
いちいち小さい炎症を残さない習慣づけが大切です。
2回にわたって肘の痛みについてお話してきましたが、いかがだったでしょうか?
日頃気をつける動作などは、言葉ではわかりにくいと思いますので、
何かお困りのことが
あったら、ぜひお気軽にご相談ください!
私の施術理念は「安心・安全で、お客さまを危険にさらすことのない施術」です。
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